先日友人未満、同僚以上の知り合いの車が某宝石店の駐車場へと向かうのを私は偶然見かけてしまった。
ははぁ~ん、これはダイヤモンドを買うつもりなんだな・・。とそう思った私。そしてこうも思った。
ダイヤ買ってプロポーズでっか・・。ええのう・・と。
いやちょっと待てよ・・推理してみよう。
まさかUターンするためにそのパーキングに入ったとも考えられないし、かといってその店でイカ焼きを買うなんて事なんて絶対にないと思うし、いや、もしかしたら店主が思いつきで素晴らしいイカ焼きをやり始めて、結果モンドセレクションで賞をとった裏メニューのイカ焼き!って事でいえばあるっちゃあ、あるのかもしれないが、普通に考えたら宝石店でそんな事はまずないだろう。
という事は必然と答えはパートナーへのダイヤという事になる。
やっぱりそうか!
そして後日その知り合いにあった時、私は少し勝ち誇ったような心持でその人と対峙した。何も知らない知り合いは平然としていたが、私は知っていたのだ。
あんさんがダイヤ買うて準備しよるのを、わては知っとるでぇ・・。
‥ってな感じでね。
さあ、ここからどうしたものか。
せっかく手に入れた偶然の秘密を、男の決断の思いを、このまま胸にしまっておいていいものか・・。それは勿体ない、思い切って聞かなアカン。
しかし答えがイカ焼きだった場合どうすればいいのか・・・。
よっしゃ!思い切って揺さぶってやろうと、「いやぁ、最近イカ焼きがおいしくってさぁー!」
なんて調子で言ってみたが、知り合いは「??あ、そう・・。」と、きょとんとした顔でそう返答しただけだった。
そりゃあそうだろう、あの宝石店でイカ焼きが売れてればその言葉の意味は通じたかもしれないが、売れてなければそんなこと言われても何のことだ?としか思わない。
しもたぁ・・、「宝石店へ行ったの?」と聞くのがベストだったのか?
いやいや、友人未満、同僚以上の人間にそんな事は聞けない・・。
じゃあどうすればいいんだ?
悶々としていると向こうから「この、車で見かけたけど・・、あの後デートだったんですか?」と聞いてきて私は仰天してしまった。
そして、「そんなわけあるかい!」
「アンタこそダイヤ買うて、イカ焼き屋でプロポーズするんとちゃうか?」
などと失礼極まりないよくわからない事を言ってしまっていた。
その後よく聞いてみると、知り合いは宝石店ではなく、宝石店の裏にある古着屋に行っていたようだ。
なんとお洒落な事実・・。
そして、どうやら同じ日に知り合いも私の事を見ていたようで、知り合いも勝手に想像してたようだ。
ちゃんちゃん!てな事で、
只今、夏真っ盛り!
そうめん、ウナギなども良いが、夏祭りにはイカ焼き!なんてのもなかなか乙なものでござるよ!