赤いハチマキ。

               御前会議

 

 

天皇降臨の下にお偉方が集まり行われる国の重要会議。

戦争の開始と終了に関して開かれた、天皇、元老、閣僚、軍部首脳の合同会議や大本営会議などもそれにあてはまる。

 

 

 

               お食事会

 

 

格式の高い人達が集まり、豪華な料理を囲み、質の高い内容のお話などの意見交換をするという会。

 

 

 

 

 

時代は流れ現代。

 

「今度食事会があるけど、どうですか?」

 

先日、私はあるお食事会に誘われた。

オーマイ・・・オーマイゴッド・・。

 

私は正直こういう集まり会は苦手なのだ。

そして問題もある。

 

その食事会に出席する人たちというのは、はっきり言うと私以外全員仲良しなのだ。

大江戸よし々・・じゃないけど、あるいは子どもの頭をよしよしとなでるように・・・とまぁ、そういう事言いたいくらい仲が良し良しなのだ。

 

そんな仲良しグループの中に馴染めてない私が来たら、何で来た?こいつ?と思われ、人間特有の冷たい視線を刺されかねない気がしたので、私は「あいにく、タキシードを持っておらんので・・・。」と丁重にお断りを申した。

 

するとお誘いいただいた方がなんとも立派なお方で、そんなたいそうな席ではござらんので気軽に出席したらよかろうに、と言葉をかけ直していただいたのは良かったが、断る理由を失った私は、

「おお、オーマイ・・・オーマイ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

オーマイスパゲッティ!!」・・・とその場で言ってみたかったのだが、そんな事は当の然言えるわけもなくその話は保留とさせてもらった。

 

とにかく私は馴染めてない場に一人身を置くことが怖いのである。

必ず偏見な目で眺められることに間違いはない。

劇場で貴族がオペラグラスで不格好な服装をしたブジョワを眺め小馬鹿にするように。

 

そんな偏見な目で見られた日には私としては、対抗策として赤いハチマキを用意しないといけなくなってしまうではないか・・。あの赤いハチマキを・・。

 

とどのつまりは、シルベスタ・スタローンが演じた「ランボー」のコスプレをして会場に行き、機関銃を乱射して暴れまわらなくちゃならなくなる。

「うおぉぉぉぉぉお!フザケルナヨ!」と。

そんな事態はできる事なら避けたい。

 

どうしようかと悩んでるそんな中、テレビで先日秋の園遊会が催されたとの報道が流れていた。

それを見ていて私は思った。

別にタキシードを持っていなくとも、素直に袴をはいて行けばいいではないか。

ランボーに扮するか否かはそのあと考えればいい事であって、素直にその会に参加してみればいいじゃないか。

それができた日には喜び一杯の意味で私は心の中でこう呟こう。

 

 

Oh my god・・・と。

                                           「うおおおぉぉぉぉぉぉーーっ!!」